簿記2級通信講座で受講生のかたから頂いた質問メールと講師による回答を1部まとめたものです。
質問.前回の解説で本社が一般管理費は抜き出せたのですが、
残りの直接経費と間接経費、工場職員給料は労務費に入らないの?か、
後、回答用紙の販売費680はどの分があたるのか。。。。まだ、分類がうまくできません。
回答. 工業簿記の総合問題集は、最後になると応用問題のオンパレードなので、
1問解くのに時間がかかってしまい、なかなか進まないでしょうが、
じっくりと1問ずつクリアしていきましょうね。
販売費と一般管理費は、本来分けられるものではありません。
その分類ができないため、損益計算書では、
「販売費及び一般管理費」となっているのです。
したがって、この問題では、どれが何に該当するというように考えず、全て差額で求めます。
資料の3〜26を合計すると3630です。
この3630が、製造間接費と販売費と一般管理費に分かれます。
この内、販売費は、解答用紙に680と記載されています。
製造間接費は、勘定連絡図を作成すると1950と求められます。
予定配賦額2730
原価差異5(借方差異)
したがって、実際発生額2730
となり、
この2730から、
補助材料375、
間接工賃金410を差し引くと
残る残高は、
1950となり、
これが資料3〜26で判明する分となります。
なお、原価差異は、
勘定連絡図の仕掛品勘定の完成品8280を製品勘定へ
もっていくと売上原価が8295となり、
解答用紙の損益計算書の売上高11000から売上総利益2700を
差し引くと、
売上原価は8300となるので、
上記の差額で原価差異が5の借方差異(不利差異)だと判明します。
そうすることにより、一般管理費は、
3630−製造間接費1950−販売費680=1000と
求められます。
一つ一つを当てはめようと思わずに、
判明している数字から、解答を推定していってくださいね。
どうでしょう?確認してみてください。
理解できるまでまた何度でも質問してください。
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