簿記2級通信講座で受講生のかたから頂いた質問メールと講師による回答を1部まとめたものです。
質問. 今回は、工業簿記11回目 個別問題集からです。
74ページの問題11平均投入 何回計算しても回答の答えになりません。
月末仕掛品原価 材料 600円×200個=120000
労務費 1600円×150個=240000
製間 2400円×150個=360000
計720000
直接材料費総差異 -56000
数量差異 -40000
となります。何が違うのでしょうか?
他の回答はあってました。
回答.この問題は、(3)生産データの(注1)に
「材料は、工程を通じて平均的に投入」
という文章があるので、材料の計算にも数量ではなく、
加工換算量を用いて計算します。
材料を平均的に投入しているということは、
徐々に材料が投入されるので、徐々に材料費が発生します。
徐々に発生するということは、加工費の発生と一緒なので、
加工換算量を用いて計算するのです。
したがって、月末仕掛品の材料は、
600円×150個=90000円
となります。
その他の労務費・製造間接費の計算は、OKです。
また、材料の差異分析も同様です。
材料の標準は、当月投入の加工換算量2650個×600円=1590000円なので、
実際発生額1616000円との差額△26,000が、
直接材料費総差異です。
さらに、材料の標準消費量の計算は、
3kg×2650個=7950kgとなり、
数量差異は、
(7950kg−8000kg)×200円=△10000
です。
材料の計算でも、始点投入ではなく、
平均投入の場合は、
数量ではなく、加工換算量で計算しますので、覚えておいてくださいね。
どうでしょう?確認してみてください。
理解できるまでまた何度でも質問してください。
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