簿記2級通信講座で受講生のかたから頂いた質問メールと講師による回答を1部まとめたものです。
質問. 総合問題の第1問の仕訳、5.が解答をみても理解出来ません。
5.前々期の期首に取得した備品(取得原価:¥180,000 耐用年数5年、残存価額:取得原価の10%)
を当期の10月31日に¥100,000で売却し、代金は小切手で受け取った。
なお 、当店の決算日は12月31日、減価償却方法は定額法、記載方法は直接法を採用している。
≪正解≫
(借方)減価償却費 27,000 (貸方)備品 11 5,200
(借方) 現金 100,000 (貸方)固定資産売却益 1 1,800
≪私の解答≫
(借方) 現金 100,000(貸方)備品 147,200
(借方) 減価償却費 32,400(貸方)固定資産売却益 17,200
回答.1年当たりの減価償却費の計算が違うのでしょうか?
1年当たりの減価償却費は、
(180,000−18,000)÷5年=32,400です。
この備品は、前々期首に取得したので、
前々期末と前期末の2回決算を終えているので、
32,400×2回=64,800
が取得原価から差し引かれています。
180,000−64,800=115,200
この115,200が当期首における備品勘定の残高になり、
これを売却したので、貸方に仕訳することになります。
さらに、売却したのが10月31日なので、
期首(1月1日)〜売却日まで
10ヵ月間使用してきたので、この10ヵ月分の減価償却費
(1年当たり32,400×10ヵ月/12ヵ月=27,000)を計上します。
減価償却費は、月割り計算されるので、
期首から売却日までを当期の費用としていきます。
その結果、備品115,200−減価償却費27,000=88,200の価値の
備品を100,000円で売却したことにより、
11,800の儲けとなります。
それでは、引き続き、後ほどメールいたします。
頑張ってくださいね。
どうでしょう?確認してみてください。
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